ゴムシート防水
ゴムシート防水
ゴムシートを重ね合わせてつないでいく防水工法です。伸縮性のあるシートを使うため、建物の構造を選ばず施工ができ、約12 – 15年という比較的長い耐久年数を持っていますが、シート自体が薄いため衝撃に弱いなど、接合部分の接着剤の耐用年数を考慮しなくてはいけません。ゴムシート防水工事の工法は複数ございます。各種工法については下記の詳細をご確認ください。
密着工法
STEP1 : 下地清掃
下地の乾燥を確認します。下地との接着を阻害する砂や塵埃、レイタンス、油脂類などを除去、清掃します。
STEP2 : プライマーの塗布
下地との接着力を高めるために、プライマーを下地に十分浸透させながら、均一に塗布します。
STEP3 : 役物まわりの処理
ルーフドレンや出・入り隅角、配管まわりなどの役物には、増し張り用シートを張り付けます。
STEP4 : 接着剤の塗布
接着剤の撹拌後、下地面及びシート裏面に均一に塗布します。接着剤は、適正な乾燥時間をとります。(指触燥)
STEP5 : ルーフィングシートの張り付け
シートの割付後、シートにしわや空気が入らないよう、水下から張り上げます。張り付け後、ローラーで十分に転圧します。
STEP6 : シートの接合部と立上り端末部の処理
接合幅は100mm以上(テープ状シール材を挿入する場合もあります)に張り合わせ後、ローラで十分に転圧します。端末部は押さえ金物などで固定し、不定期シール材でシールします。
STEP7 : 仕上げ材の塗布
シートの張り付け完了後、防水層の外観や機能を再チェックします。仕上げ材は撹拌後、塗りムラが出来ないよう刷毛やスプレーで均一に塗布します。
機械的固定工法
STEP1 : 下地処理と確認
樹脂アンカーやビスの引抜試験を行います。水たまりになるような大きな不陸は、補修し平滑にします。固定強度が適正かどうか、下地の強度を確認します。
STEP2 : 絶縁用シートの敷設
シートの敷設は突き付け又は50mm程度重ね、しわ、ふくれのないようにします。ジョイント部はテープを張り付けます。
STEP3 : 固定金具の取り付け
固定金具は、シートの割付けや風荷重を考慮して取り付けます。樹脂アンカーやビスは、適正な引き抜き強度を有することを確認します。
STEP4 : 平場部ルーフィングシートの張り付け
シートはたるみや歪みが残らないよう貼り付けを行います。
STEP5 : 平場部ルーフィングシートの接合
接着剤で接合部すべてを接合します。接合幅は100mm以上とします。接着剤は接合部両面に均一にムラなく塗布します。テープ状シール材を接合部内に張り付けます。
STEP6 : 役物まわりの処理
平場シートの張り付け後、出・入り隅角などに増し張りを行います。
STEP7 : 立上り部ルーフィングシートの張り付け(接着工法の場合)
シートは空気を内包しないよう、しわがよらないよう、また異物が入らないよう注意し、引っ張らずに張り付けます。シート張り付け後、エア抜き、転圧を行います。
STEP8 : 仕上げ塗料塗布
十分に撹拌して均一にローラー刷毛等で塗布します。