塩ビシート防水
塩ビシート防水
塩化ビニールシートを使用し、工場で作られたシートなので品質は安定していて、仕上がりはとても美しいです。衝撃や磨耗に強く長期間優れた耐久性を持っていたり、工期が短くすむなどのメリットはあります。ただし、結合部分の剥離が起こってしまったり、焼却するとダイオキシンが発生しやすいなどのマイナス面もあります。塩ビシート防水工事の工法は複数ございます。各種工法については下記の詳細をご確認ください。
密着工法
STEP1 : 下地清掃
下地の乾燥を確認します。下地との接着を阻害する砂や塵埃、レイタンス、油脂類などを除去、清掃します。
STEP2 : 下地処理(プライマーおよび樹脂モルタルなどの塗布)、目地処理 [*ALC下地の場合]
下地との接着力を高めるために、プライマーおよび樹脂モルタルなどを均一に塗布します。ALCパネル接合部に絶縁用テープを張りつけます。
STEP3 : 接着剤の塗布
合成ゴム系の接着剤を下地面およびシート裏面に均一に塗布します。(エポキシ樹脂系の接着剤を用いる場合は下地面のみの塗布します。)接着剤は、適正な乾燥時間をとります。
STEP4 : ルーフィングシートの張り付け
シートの割付後、シートにしわや空気が入らないよう張りつけます。張り付け後、モップ・ローラー等で十分に転圧します。
STEP5 : ルーフィングシートの接合
溶剤溶着又は熱融着で、接合部のすべてを接合します。接合幅は40mm以上とします。接合後点検をし、不良個所を補修します。
STEP6 : 立上り部の施工
合成ゴム系の接着剤を下地面およびシート裏面に均一に塗布します。シートを張り付け後、ハンドローラー等で十分に転圧します。端末部は押さえ金物などで固定し、不定形シール材でシールします。
STEP7 : 接合端末部のシール
シール材を用い、途切れのないようすべての接合部をシールします。
機械的固定工法
STEP1 : 下地処理と確認
樹脂アンカーやビスの引抜試験を行います。水たまりになるような大きな不陸は、補修し平滑にします。固定強度が適正かどうか、下地の強度を確認します。
STEP2 : 絶縁用シートの敷設
シートの敷設は突き付けとし、しわ、ふくれの無いようにします。ジョイント部は、テープ張りです。
STEP3 : 固定金具の取り付け
固定金具は、シートの割付や風荷重を考慮して取り付けます。樹脂アンカーやビスは、適正な引き抜き強度を有することを確認します。
STEP4 : ルーフィングシートの張り付け
シートはたるみや歪みが残らないよう、固定金具に溶剤溶着または熱融着をします。
STEP5 : ルーフィングシートの接合
溶剤溶着又は熱融着で、接合部のすべてを接合します。接合幅は40mm以上とします。接合後点検をし、不良個所を補修します。
STEP6 : 役物まわりの処理
シートの張り付け後、ルーフドレンや出・入り隅角などに成型役物を張り付けます。
STEP7 : 接合端末部のシール
シール材を用い、途切れのないようすべての接合部をシールします。